きっと あなたと・・・
第29章 ー公園-湊- ー
事務所から宿舎まで、少し遠回りだけど好きな公園があって、
歩いて帰る時はそこで休んで帰ることが多い。
今日もいつもみたいに公園の近くのスーパーに寄った。
お気に入りのイチゴのアイスクリームを手にレジに向かうと、
おじさんがお客さんと話し込んでて・・・その人の頭を撫でてた。
もしかして、娘さんかな?
「じゃあ、帰る・・おじちゃん、またね」
『ん、いつでもおいで^^』
ん?今の声・・・あれ?もしかして・・・詩織さん?
そういえば、後ろ姿とか・・髪の感じも・・
おじさんと仲良さそうに言葉を交わすと、そのまま出て行くから
溶けかけたアイスを戻して、新しいのを2つ買うと慌てて追いかけた。