きっと あなたと・・・
第29章 ー公園-湊- ー
ゆっくり歩く後ろをついて行く・・・
これじゃストーカーだし・・・アイスも溶けちゃう。
湊『・・・・あの・・詩織さん?』
少し追い越してチラッと確認すると、
やっぱり詩織さん・・・かな?
メガネではっきり分かんなかったけど、思いきって声をかけた。
「・・・あ・・・びっくりした」
そう言ったわりには、詩織さんは全然驚いてない様子だった。
湊『送ります・・・荷物、貸して下さい』
「あ・・・ありがと」
詩織さんの手からすっと袋を取ると
力なく笑うから、なんだか胸の奥が痛くなる感じがした。