
きっと あなたと・・・
第113章 ーはじめて-湊- ー
携帯を取り出すと、クスッと笑って俺の目の前に差し出した。
湊『え??あ・・・・』
そこには瑠風からのメールで、
“今日、夜ごはんみんなで食べよー♪
湊兄と買い物してきてね♪
美味しいお肉が食べたいな♪”
湊『・・・・・』
確かに抜け駆けしたのは悪いけど・・・デートくらいさせてよ・・・
ちゃんと計画してたのに・・・
「お昼ごはん食べて、買い物して・・・帰ろうね」
湊『あ・・ごめん・・デートって言っといて・・結局気使わせて』
「んー??こんなきれいなところに連れてきてくれただけで十分デートだし・・・
2人でお昼ごはん食べて、買い物するのもデートでしょ??
それに、おうちに帰るまでがデートでしょ??(笑)」
俺の頭を撫でながら、ふわっと笑ってくれる詩織さん。
・・・・やっぱり大人だな。
そうやって笑ってくれるから、すごく救われる。
