
きっと あなたと・・・
第120章 ー餌付けー
え・・・あ・・・どう・・しよう??
からかってくる悠一から逃げて竜ちゃんの隣に座ったけど、
子どもをあやすみたいに頭をポンポンって撫でると、そのままそっと肩に寄せられて・・・
耳と頬に触れる竜ちゃんのあったかい手と、
かすかに聞こえる・・・鼓動らしき音のせいなのか・・・
胸がきゅーっと痛くなると、顔を上げることができなかった。
なんか・・ドキドキ・・してる??
竜ちゃんにドキドキするなんて・・・
いつまでも子どもだと思ってたせいか、時々こういうことがあると、
男の子なんだなって・・・変に意識してしまう。
「わ・・」
竜之介『あ・・・』
何も言わずに急に離れるから、思わずよろけて・・
びっくりして腕を掴んだ。
