
きっと あなたと・・・
第128章 ー不思議-瑠風- ー
僕の力が強かったのか、詩織さんが軽かったのか・・・
一瞬ふらっとした詩織さんの背中は、
僕の胸の中にストンと納まったから
そのままぎゅっと強く抱きしめた・・・
「・・・・瑠風??離して??」
瑠風『やだ』
「・・・・もうなに~??どうしたの??^^」
瑠風『好き』
「・・・ん??」
瑠風『僕・・好きになったみたい・・しおりんのこと』
子ども扱いされたのが悔しかったわけじゃない・・・
兄たちに先を越されるのが嫌で、焦ったわけでもない・・・
ただ・・・・気付いたら言葉になって・・口から出てただけ・・・
すごく不思議な感覚に自分でも驚いたけど、後悔はなかった。
・・・・人を好きになるってことは、
こうやって・・・無意識に気持ちが溢れてしまうことなんだって・・初めて知った。
