
きっと あなたと・・・
第142章 ー複雑-竜之介- ー
新しい缶ビールを開けると、
しおりんはいろんなことを話してくれた。
本当のお父さんのことも、今の家族のことも・・・知らないことばかりで、
小さい頃、毎年ソウルに来てた理由も初めて知った。
「ソウルにいる間は楽しかった~・・
竜ちゃんの家族もみんな仲良くしてくれたし、こんなにかわいい友達ができて^^」
僕の髪を撫でると、寂しそうに笑った
・・・小さい時、いつも寂しそうに見えてた理由がやっと分かった気がした。
竜之介『今度僕が帰る時、一緒に行こう??』
「・・・ん??」
竜之介『ソウル♪しおりんのこと話したらみんな会いたがってたから・・・一緒に帰ろう??』
「ん・・・ありがと」
竜之介『うん、約束♪』
しおりんの手を取って小指を絡ませると、嬉しそうに笑ってくれた。
