
きっと あなたと・・・
第145章 ー会えたのに-瑠風- ー
・・・・ん??
テレビ局で歌番組の1回目の収録が終わって、スタジオから控室に戻る途中。
詩織さんに似た後ろ姿が遠くに見えて・・・
思わず立ち止まって、見つめてると、
振り返って歩いてくる女の人は・・・やっぱり詩織さんだった。
気付いてない兄達は、もう控室に戻ってた。
声をかけようとした時、
“詩織さ~ん”
今、詩織さんが担当してるグループの先輩が声をかけて腕を組むと、
2人は仲良さそうに話しながらこっちに歩いてきた。
僕たちが甘えてる時も、周りからはこういう風に見えてたのかな??
なんて冷静に見てる自分もいたけど、
僕たちの詩織さんだったのに・・・って、取られたような気がして悔しかった。
