ウチの貞子さん
第1章 出会い
流星「な、何!?今の声!」
僕は驚き、尻もちを付きながらもテレビのスイッチを入れた。
そこには先ほどと同じ白い服に身を包み、長い黒髪を垂らして女性が歩いてきた。
しかしそのテレビの中の女性はテレビの前まで来ると画面に頭を打ち付けたのか「ゴンッ!」と鈍い音が鳴り、テレビの中の女性は言葉にならない声で悶えていた。
???「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」
流星「だ、大丈夫ですか?」
思わず、心配した僕は声をかけるとテレビの中の女性は一頻り悶えた後、頭をコクコクと頷いてみせテレビの中から出ようとする。
出ようとするがテレビから足をあげたり手を出して何か掴むものを探したりしており、どうやら上手く出れてないようだ…。
???「あの…すいません。どうやってテレビから出たら良いですか?」
流星「い、いや、知りませんよ!!そもそもテレビから出たことないんですからわかるわけないじゃないですか!」
女性は心細そうな声で言うが今まで聞かれたこともない質問に思わずツッコンでしまった。