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委員長はエッチでした

第7章 ストーカー





「あのさ、なんか、ごめんね?」



結局あたしは
翔矢さんと
一緒に
公園のベンチに
戻って来ていた。



コンビニの
アルバイトを
クビになってしまった
翔矢さん

これって
あたしの
せいだよね?



心なしか
肩を落として
落ち込んでるように
見えた。



「…クソッ、コンビニのバイトは
時間も自由に選べて、都合が良かったのに…」



ぶつぶつ
呟いて
あたしと目が合い
誤魔化すように
いつもの愛想笑いを浮かべている。



「いや〜、しょうがないよね?
俺って昔から、カッとなると、訳分からなく
なっちゃってね、良くある事だから、
気にしないでね、彩香ちゃん」



人懐こい笑顔を浮かべて
天使のような
微笑みを
浮かべる姿は

さっきのような
険しい表情で
ドスのきいた声の
持ち主だとは
微塵も感じなくて

戸惑って
また少し
違和感を
感じる。


カッとなると
訳分からなくなる……
そんな奴が

居たような気がする……



翔矢さんと
デブ翔の姿が
重なり
カチリと
あたしの中で
音をたてて
合わさった。



「翔…矢さん…デブ…翔……」



いやいや
まさかね?
だって翔矢さんは
身長も高くて
スラリとして
スタイルもいいし。



見た目が
あまりにも
かけ離れ
すぎてるよ……。



あたしの呟く言葉は
翔矢さんの
耳に入ったのか

翔矢さんの
笑顔が
ピシリと固まった。



「そうだったら、どうする、彩香ちゃん、
…いや、オトコオンナかな?」



オトコオンナ
あたしの
黒歴史時代の
仇名

知ってる人も
限られてる筈。



「えっ、ええ〜!?
やっぱり、あんた、デブ翔なの?
だって、体系が……っ?
デブじゃない……?」



びっくりして
思わず
後退りするあたし。



愛想笑いを
浮かべたまま
ぴくぴく
引きつりながら
ガシリと
頭を掴まれて

あたしの頬を
ギュッと
つねられた。



「相変わらず、失礼な女、デブじゃないから」




「痛いっ!
イタタタ……っ!
痛いってばっ!」



「今はデブじゃないっての」




ギュッと
あたしの頬を
つねる力がこもる。



「痛いっ!
痛いってばっ!
分かったからっ、離してよっ!」

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