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委員長はエッチでした

第9章 意味なんてない





啓介side



教室に入って
俺はまず
回りの反応に探りをいれた。



写真はあの場所以外
貼ってはなかった。



その事に
安心していた。



ケータイを持って
固まって
話をしている
奴らに近付く。



『やっぱりこれ、藤島だよな〜?
こんな胸がデカい女って
他に居なくね〜?』



『……って事は、こいつは黒崎だろ?
学級委員長、盛ってる〜』



『襲ったとか何とか、前言ってなかったか?』




『やっぱり襲ったのか?
大人しそうなのに、やる〜』




『……でも、ああいうタイプは
キレたら恐〜よ、大丈夫かな藤島さん』



『俺達が守ってやろうぜ〜この胸をっ!』




おお〜!



勝手に盛り上がる
男子共
どうやらケータイで
すでに写メを撮ったらしい。



しかも何故だか
彩香を守る方向に……。



女子の方は
どうやら陰気臭い
雰囲気だ。



『藤島さんてさ〜、経験豊富そうだよね?』



『凄い色っぽいしさ、一体何人喰ったら
あんな胸になるのかしら?』



『黒崎くんみたいなタイプ、
珍しいから付き合ってると思ってたけど、
意外に赤面しちゃったり、
あの二人可愛いって思ってたのよ?』



『やっぱりやっちゃったんだ〜
ちょっとショック〜』



しんみり話をしている。
会話の内容は
恐いけど
まずいな……。




二人の顔は分かりにくい
ボンヤリして
画質が悪いのか
わざとなのか。



でも
分かる人には
分かってしまうから。



クラスメートは
もう二人だと
分かってるようだ。



俺は適当に
皆の話の中に入っていき
二人を庇う方向に
話を持っていく。



それに気付いた
彩香の友人の
まゆ達と一緒に
二人を守る為に
地味に動いてたんだ。

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