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委員長はエッチでした

第11章 友達との一線を越えて





お互い絶頂へと
昇り詰めて
快感で
ぴくぴく震えて
ソファーの上で
だらんと横たわる




急に冷静になって
罪悪感に苛まれ
目頭が熱くなった




啓介は苦しそうな
表情をして
あたしの涙を
指先で拭う
そのまま
頬に手を添えて




じっと見つめられて
口を開いた。




「俺は謝らねぇよ、お前はどう思おうと、
……俺は幸せだったから、
ただ、こうなるように、仕向けた事は
自分でも悪かったと思ってる」




……仕向けた?
亮と二人きりに
なれないように……?

邪魔した事を
言ってるの?



思わず眉を
しかめてしまう



苦笑いする啓介




「せこい真似だよなぁ?
……でも、そんな真似してまで、
お前が欲しかったんだよ、
自分でも呆れてんだよ」




好きなのは
亮なのに
流されたのは
……あたしだ。



それに……




「……気持ち良かったから、
やっぱりあたしは、淫乱なんだよ、
亮が好きなのに……」




「そんな思いに縛られて、呪いみてぇだな?
別にいんじゃねぇの?
俺はお前が好きでも、縛んねぇし、
好きにするけどな?」



縛られるって
何なんだろう?



学校で
良く友達が話をしてるけど



『今の彼氏が、ヤキモチ妬きで、
縛られるから、面倒なのよ〜?』



まゆちゃんの話に
テキトーに
相槌うってて
あまり
意味が分かってなかったけど




普通の彼氏は
縛るものなの?




……結城さんみたいに?




手足を縛られて
薬を飲まされて
まさか
あんな事が……?




じゃあ亮は……?




あたしの顔を見て
ニヤリと笑う啓介
甘いキスをされて
耳元で囁かれる




「もう一回しようか?」




「啓介はあたしを、縛らないの?」




両手を組んで
首を傾げると
啓介に盛大に
笑われてしまう




「縛るって、そんなんじゃねぇよ、
束縛とかって、好きなら、
する奴もいるだろ?
普通はそんなのしねぇよ?」




「……でも、結城さんは……」




はじめての時と
それからも
何度かあったんだけどな?




「……あいつ、そんな事までしてたのか!?」




ぽろりと洩らした言葉に
啓介がぴくりと反応して
眉がつり上がる

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