テキストサイズ

委員長はエッチでした

第2章 責任





それからあたしは
毎日の日課の公園を
黒崎の家で過ごすようになった。


結城さんに
顔を合わせないように。



毎日黒崎の家に行って
お母さんが帰って来る頃に
家に帰る。



ほんの短い時間。



だけど黒崎は
あの日以来
エッチはしないみたいだし


少し遅くなっただけで
結城さんから
電話もあるし
何もない日々が続いた。




でも夜道は心配だからと
律儀に家まで送ってくれる。




家に着いたら
「じゃあ」
と言って
何もせずに
いつも帰ろうとする黒崎を
無理矢理振り向かせる。



振り返える
黒崎の顔が
真っ赤になって
唇をきゅっと
閉ざしているのに




そこで
いつもキスをするんだ。



毎日キスをするから
黒崎も分かってるから
恥ずかしそうな顔をして
背中を向けて
逃げようとする。



でも
逃がせるわけないでしょ?


黒崎とのキスは
一日
一膳
毎日しなくちゃ
ダメなんだから



キスをした後
真っ赤な顔を
隠すようにして
慌てて帰って行く。



そんな黒崎の後ろ姿までもが
可愛いくて
愛しい。




ああ
何で何もして来ないかな。



こうなったら
あたしが
襲っちゃおうか?



でも
黒崎の家で過ごしても
変に距離を
置かれてるような
気がして……。




どうしようかな?




……気を抜いて
少し
有頂天に
なっていたのかも
知れない……。






毎日家の前でキスをして
それを
結城さんが
見ていた事は
少し考えれば
分かる事だったのに……。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ