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委員長はエッチでした

第12章 真夜中のおしおき





「じゃあ、スカートのホックを外して?
下着は脱いでいくからね?」



挑発するように
わざと言ってみる。




「下着は着けたほうが……」




「あら、どうして?
浴衣の下着は普通は着けないんだよ?」




「そんな事……っ」




赤面して言葉を失う亮




「気持ち悪いから、早くお風呂行きたい」




「……っ!」




苛め過ぎたかな?
意を決したように
腰に手を回して
ミニスカートの
ホックを外してくれた。



なんだか
これはこれで
ドキドキする。



足に引っ掛かっている
パンティーをのけて



ゆっくりと立ち上がる。



全ての服が
床に落ちて
裸の体を亮に晒してしまう。



両手を広げる。




「浴衣、このまま着せて?」




目を細めて
あたしをじっと見つめる亮。



浴衣を広げて
着せてくれる。



そっと抱きしめられた。



お互いに見つめ合い
微笑んだ。




いい雰囲気だったのに
甘い空気の中




鳴り響く
亮のケータイ電話。



ばつが悪そうな顔をして
慌てて鞄から




ケータイを出している。




離れていく体温に
寂しく感じる。




「あ……れっ?どうしたの?しょう……、えっ、そうなんだ……分かった…っ」



歯切れの悪い
亮の話かた。



あたしの顔を
チラリと見て
声を潜めている。



「……!
……それ、本当なの……!?」



亮の顔色が変わり
瞳が鋭くなった。




首をかしげて
つい亮の会話に耳を傾ける。




「……彩香さん、ちょっと知り合いが来てるから、話しに行くけど……彩香さんは、絶対にこの部屋を出ないで、鍵をかけててね?」




……鍵?
旅館のドアは
オートロックになっているし。

どうしたんだろう。



慌ただしく厳しい
表情で部屋を
出ようとする亮の

袖を思わず
きゅっと掴んだ。



……どうしてだか
このまま
会えなくなるような

そんな不吉な予感が
胸を過る。



結城さんの
悪魔のように綺麗な顔が
ふとちらつく。



……そんな筈はない
ここは家から離れた
安全な場所で……。




「大丈夫、……すぐに戻るから、……ゆっくり温泉に一緒に行こうね……っ」



そう言って
恥ずかしそうに笑って

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