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委員長はエッチでした

第3章 家族とは





向かい合い
抱きしめる一歩手前の
距離感で

ビリッ

いきなり
絆創膏を剥がされた。




「痛いじゃん、黒崎ってばっ」




文句を言う
あたしの体が
黒崎にガバリと
抱きしめられた。



いきなり急に
黒崎の胸の中で
戸惑う。



熱い吐息が
首筋にかかり
黒崎にキスをされた。



「……はっ……んんっ?」



ちゅうちゅう
唇と舌の感触。


首筋に痺れるような
快感に
切ない吐息が洩れて


チクンとした痛み
切ない疼き
熱い体温
首筋にかかる
黒崎の黒い髪。



「……これで……いい」



唇を離して
満足そうに
あたしの首筋を見つめて

はっとしたように
我に返ったのか
今度は慌てて
謝っている。




「ごめん……っ……つい、俺……っ
あああっ……痕が……っ、
俺のせいで……ひどくっ……なって……っ」




自分でした癖に
あたふたと
真っ赤な顔をして
焦っている。



その姿を見て
あたしの中で
何かの
スイッチが

カチリと
入った。



「……責任……取って貰おうか?」




びくんと震える黒崎。



その手を掴んで
公園の中に
ずんすん
入って行く。



「彩香さん……っ
あの……手を……っ」



「手ぐらいで、恥ずかしがらないっ
もっと凄い事、した癖にっ」




「あの……っ、それは……っ
でも、あの時は……結局……っ」




公園のトイレに
黒崎を連れ込む。



ここの公園のトイレは
比較的に綺麗で
あたしの夕方の
憩いの場所の1つだ。



トイレの個室に
黒崎を連れ込み
カギをかけた。



「彩香さん……っ、
何を……?」



黒崎の怯えたような
でも
少し
期待しているような表情を
見逃さなかった。




黒崎に抱きついて
背伸びをして
その白い首筋に
舌を這わせた。



つつっと舌を這わせて
ぴくんと震える首筋に
唇を寄せて
思い切り吸う。



「……はっ……彩香さん……っ」



黒崎の首筋の皮膚
軟らかくて
少し汗の臭いと

男の臭い。


美味しい……。




「……ご馳走様」



首筋にキスマークを確認して
満足する。



すぐにカギを開けて
トイレから出ようとして
黒崎の赤い顔を見て
ギクリとした。

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