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委員長はエッチでした

第6章 天使の笑顔





桜木 翔矢side



二人が部屋を出て行って
いつもの
愛想笑いをやめる。



ケータイを見て
笑ってしまう。



そこには亮くんと
あいつ
あの
彩香のキスシーンが
バッチリ写っている。



「あのオトコオンナが、色気ずきやがって、
超キモいんだけど、
これ、どうしよっかな〜」



鼻唄交じりに
画面をスクロールして見る。



何枚か
こっそり撮っていたから
使い道は
色々あるわけだ。



あの
オトコオンナを
どうやって
凝らしめてあげようか?



忘れもしない
あいつにつけられた
古傷。



公園で会ったとき
すぐに
分かったのに

あいつは
俺の事
ちっとも覚えてなかった



俺はすぐに
分かったのに。



「まあ、体型も違うし、当たり前の反応かな?」




でも
あいつなら
すぐに
分かって貰えると
思ってた。



俺に
消えない
傷痕をつけた
オトコオンナ。



俺なりの
復讐が
始まる予感に
ゾクゾクした。

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