
委員長はエッチでした
第6章 天使の笑顔
でも
俺のは絶対無理って
今言った?
啓介もつらい恋を
してるのだろうか?
いつも
友達に囲まれて
女の子にも
囲まれて
モテて
不自由なんか
してなさそうなのに
きっと
その人は
綺麗な年上の
美人な女の人で
ひょっとして
不倫だとか?
「啓介もつらい思いしてるんだね?」
しみじみ言うと
嫌な顔をして
眉を潜めてる。
「お前なんか、変な想像してんだろ?
まあ、いいけど、じゃあ、慰めると
思って、次は味見させろよ?」
「だから、次はないんだからねっ」
笑い合いながら
コーヒーを飲んで
それだけ
だったのに
この時は
まだ
良く分かってなかった。
この事が
きっかけで
あたし達の関係が
崩れていくなんて
思いもしなかったんだ。
