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PH山田の伝説

第5章 感覚を掴むまで

スーパーマーケットに着くと何時ものスタイルで買い物を始めた

「今晩は何にする? 泊まる前提で話してるけど泊まるよね?」

すでにそれが当たり前になっているのが若干怖い所ではあるが気にせず「もちろん泊まるよ 気分的にはエビチリとかは? もしくはエビマヨとか」

「上手く作れるか自信無いな」とテンション低めに答えが帰って来た

「でもカズくんが食べたいなら頑張って作るよ」

「何らなら俺が手伝おうか?」

「カズくん料理出来るの?」

「多少はね 味には厳しいから それにしても葉子の料理美味しいよね」

「意外だったな 私より出来たらショックだよ」

「あはは 心配し過ぎだよ そんなに上手くないよ」

結局俺が手伝うって事でエビマヨを作る事になった

一通り必要な物を買い揃えたが葉子は作った事無いと言いながら俺が教えなくても全ての材料を揃えてしまった

これはセンスだと思うが恐ろしい物だ

後で聞くと以前食べた味を参考に食材を選んだ様だ
材料を買った後で車に戻り葉子の家へと帰った

帰りの車で珍しく葉子が音楽を聞き始めた

「この曲誰の?」 今では俺の大好きなビジュアル系の見事なドラムとベースの音を鳴らしていた

「教えないよ 今度カラオケ行ったら歌ってあげるねカズくんもきっと好きになるから」

しかし俺は結局葉子の曲を聞く事は出来ないのだった
しばらく流していたが何故か突然止めそのまま家に着いた

車を駐車場に停めると空は真っ黒な雲に覆われ始め今にも大粒の雨が降って来そうだった朝家を出た時の晴天が信じられないほどだった

荷物を持って部屋に入り窓から外を見ると雨がすでに降り始めていた

まるで二人のデートが終わるのを待っていてくれた様に

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