いとしいとしというこころ
第13章 この胸のときめきを
無理矢理?上り込んだ雅にいは翔にいの部屋に入ると正座して頭を下げた。
「翔ちゃん…
ごめん!」
俺も慌てて隣りに同じように正座すると頭を下げた。
「…とりあえず…
説明して?
てか、頭上げろよ。」
すんなり頭を上げると雅にいはまだ床に頭をくっつけてる。
「雅紀?」
翔にいが雅にいの頭を持ち上げるとチラッと俺を見た。
その目はさっきはおどおどして見えたけど今は違う。
「俺、和くんが…
その…
好きなんだ。」
わぁ…
改めて言葉にされて今までの…今日のことは夢じゃないんだって。
嘘じゃないんだ。
翔にいがまん丸にした目を雅にいと俺に交互に向けて、
「お前ら…できてたの?」
その身も蓋もない言いっぷりにまた笑いたくなってきた。