いとしいとしというこころ
第13章 この胸のときめきを
「いやっ…違くて…」
もうおかしいくらいに、しどろもどろ。
「いつから?」
「今日?」
「は?」
そ…今日、気持ちを通わせたんだよ?
「和…お前は…」
「俺はずっと好きだったの。」
また翔にいの目をまん丸にさせてしまって。
「俺も…」
「いや、わかったから。
わかった?か?俺…」
フーッ
深呼吸して翔にいが少しぎこちない笑顔を作った。
「お互い好きなら…問題ない…よなぁ。
反対するのも違うと思うし。」
俺を見て作った笑顔じゃない顔で、
「俺はいつも和の味方だから。
1番の理解者でありたいと思ってる。」
そう言われて泣き笑いになった俺は翔にいに抱きついた。