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いとしいとしというこころ

第13章 この胸のときめきを



よく晴れた日曜日。


広げたレジャーシートにゴロンと寝転んだら隣りで大の字になってた雅にいが手を伸ばして俺の髪の毛を撫でる。


んふ。

気持ちいい。


ゴムボールやバドミントンでひとしきり遊んで、思いっきり体を動かしたから汗びっしょり。

シャツの裾をパタパタしながら起き上がってペットボトルを手に取りゴクゴク。

「ん?」

それを渡すと同じようにゴクゴクと飲み干す。

そんなことがとてつもなく嬉しい。

木陰に敷いたレジャーシートは最高。

また寝転んで目を閉じると心地いい眠りが襲う。

そそっと動かして雅にいの手に微かに辿り着いた手を雅にいが小指のあたりを触れるように繋いだ。

脱ぎ置いたパーカーをふんわり掛けられて絡める指。


…ちゅぅしたい


それは我慢!

帰ってから!


繋いだ手はそのまま。


心の中でいつもの言葉を今日も繰り返す。



“雅にい…大好き…”


end.

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