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いとしいとしというこころ

第4章 和くんの過去



次に会った時は今まで通り。

出来ることならなるべく明るく?

そう思ってた。

気持ちのいい晴天の日。

外に連れ出してみようと、和くんにメールした日曜日。

『予定変更!
河原に行こう。
チャリンコで来て!』

俺んちに着いた和くんが、いつも通り笑ってる。

チャリに荷物を載せて河原へ向かう。

河原でサッカーボールを蹴ったり、バドミントンをしたり。

「疲れたー!」

芝生にドサっと倒れ込んだ和くんの頬にペットボトルのお茶をつけて。

「!ありがとー!」

「おにぎりもあるの。
食べる?」

「食べる!」

和くんにしてはガツガツと頬張る姿が嬉しくて。

そんな食べるならもっと作ってくればよかったよ。

「これ、雅にいが作ったの?」

「そう。」

「へんな形。
でもすっごい美味しいよ!」

「へんな形、は、余計!」

和くんのほっぺを軽く摘んだ。

ケラケラ笑う和くんは…


可愛い!

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