いとしいとしというこころ
第5章 新しい毎日
『もう着くよ。』
雅にいは俺の家にやってきた。
まあまあ遅い時間。
まーギリかな。
でもちょっと堂々とはピンポン鳴らせない時間。
おばあちゃんには、こんばんは、って言えない感じのね。
翔にいには連絡入れたみたいで、
「なにー。
雅紀も時間が出来たから突然会いに来るっての?
こんな時間に?」
って部屋から出てきた。
静かにドアを開けるとにこりと笑った雅にい。
あー、雅にいだ。
俺は久しぶりに会う雅にいにドキドキして、嬉しくて翔にいが面倒くさそうに対応してるのは無視した。
そのまま、へらへら笑ってたら、
「なかなか会えない恋人同士かっての!」
軽く俺も雅にいも頭をはたかれた。