いとしいとしというこころ
第5章 新しい毎日
なんだかんだいって翔にいが淹れてくれたお茶をすすりながら三人で雑談。
ひとしきりみんな近況報告をして雅にいが席を立とうとする。
え、もう帰るの?
そっか。
夜分って時間だもんね。
非常識な時間の常識な行動ってとこかな。
僅かな時間だったけど満足してるし。
「ごめんね?夜分に。」
玄関に体を向けた雅にいに、
「ん、またな。」
お腹をポリポリ掻きながら翔にいも立つ。
「風呂入ってくるー。
あ、和、見せたかった制服。
見せてやれば?」
翔にいってば!
ナイス!!
「雅にい、もちょっと、いい?」
「うん。」
俺の部屋に連れていって高校の制服を胸に当てて見せた。
「わー、似合ってる。
今度は着たとこ、見せてね。」
そう言って雅にいは微笑んだ。