いとしいとしというこころ
第2章 恋とは知らずに
高校3年の3学期。
進路も決まって遊びたい放題のバイト三昧。
今日は友達の家に遊びに行く。
なんでも大量にカニが親戚から送られてきたから食べに来いって。
ラッキー!
カニ!カニ‼
前に何回かゲームしに行ったりしたから家は覚えてる。
…と思ってた。
ちょっと迷ってしまった俺は連絡入れようと携帯をポケットから取り出そうとゴソゴソ。
そしたら前から犬の散歩で歩いてきた人がいて、ちょっと聞いてみようかな、って声をかけた。
「すみません、この辺に…
あ!」
「えっ?」
神様っているんだ
それは、また会えたらいいな、って思ってた、あの時の男の子だった。