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いとしいとしというこころ

第6章 好き?



茶化すでもなく、かといって真面目に聞いてる?けど、そこまで重く受け止めずにいてくれるのが、すごく有り難かった。

もし俺が誰かからこの手の話を聞くことがあるのなら是非こうしてあげよう…

なんて思いつつ、大ちゃんと友達になれたことを感謝していた。

話せる人がいるっていいな。

誰にも言えないって思ってたから、話せて、聞いてもらって嬉しい。

すごくラクになった。



寝るだけになって、大ちゃんのベッドの下に敷いてもらった布団の中。

「どうすんの?」

「え?」

「その好きな人のこと。」

「どうしていいのか、わかんない。」

「そっか。
想いが溢れてきてどうしようもなくなったら、言うしかない…よ。」

「…言う…。
できるかな。」

「な?
今度、その人に会わせてよ。」

「え?マジで?」

「マジ。」

「んー。わかった。」

和くんのこと品定めするのかな。

でも大ちゃんに和くんを紹介したいと思えてきて。

和くん、なんて言うかな。
びっくりするかな。

そんなことを思いながら眠りについた。

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