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いとしいとしというこころ

第9章 できた溝



「お待たーー!」

戻って来た翔にいと潤にいが重そうな飲み物の袋をドンとテーブルに置いた。

「ありがと!」

俺たち3人が野菜を適当に切りながら口々にお礼を言うと、

「喉乾いただろ?」

小さい炭酸のペットボトルを全員に持たせて、

「とりあえず?乾杯!」

肉もなにも焼いてない状態なのに翔にいがペットボトルを突き出して、みんな笑いながらそれにコツンと合わせた。


「「「「乾杯!」」」」


それからすぐに火をおこして肉や野菜を焼いて途端にバーベキュー感が出てきて上がったテンション。

翔にいが紙皿にどんどん焼きあがったお肉を乗せる。

ひとつ口に運ぶとすっごいおいしくて。

2、3コ続けて食べると潤にいが驚いた。

「和が勢いよく食べるの久しぶりに見た。」

少し焦げてるお肉もおいしい。

外で食べるのってなんでこんなにおいしいんだろう。

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