いとしいとしというこころ
第11章 まっさら
意味がわからない。
雅にいはなにを言ってるの?
勝手に勘違いして、
勝手に落ち込んで。
よし。
決めた。
俺、雅にいに言う。
このままでいい訳ない。
友達でいいなんてもう思わない。
ついこないだまで、愛人か、って自分でツッコみ入れるほど日陰の身でいいと思ってたのを全部取り消す。
男の人を好きになったことを悲観するのはやめる。
だって…
好きだ
雅にいが好き
こんなにハッキリしてる自分の想い。
このままを伝えよう。
雅にい…
『この後、家にいるよね?
後から雅にいんちに行くから、
待ってて。』
車に乗り込む時に送ったメールを見て俺の方を向いた雅にい。
『どうかした?』
『後で。』
『わかった。』
少しお腹がキリキリ痛いのは食べ過ぎじゃなくて緊張してるから。
携帯を握りしめて、どうか上手く伝えられますように、って、ただそれだけを考えていた。