無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

とても仕事に行ける状況ではなく、園長先生に電話で事情を説明し、病院に行くことになった。


病院では、問診票や触診などをして、特に検査することなく終わり、胃腸薬と鎮痛剤を処方してもらった。もし、このまま胃の痛みが続くようなら、一度胃カメラを飲んだ方がいいとのこと。

胃カメラは一度も飲んだことなかったけど、お姉ちゃんがやったことがあり、とてもつらかったと聞いていたから、できればやりたくないなぁ…と思った。




次の日も相変わらず胃の痛みはあったけど、2日間休むわけにはいかないから、なんとか仕事に行った。


その日は前の日に急に休んだことが気に入らなかったのかいつも以上に機嫌が悪く、怒られっぱなしだった…。


ここまで怒られると、私は生きてる意味がないんじゃないかな…って本気で考え始めた…。



毎日胃が痛いため、ゆうくんと休日に出かけることもできず、正直に今までのことをメールで話すことにした。


数ヶ月前から突然栄養士さんの態度が変わってしまったこと…
毎日怒鳴られてること…
仕事に行くのが怖くて、夜眠れないこと…
胃の痛みがすごくて、仕事を休み病院に行ったことなどなど…



ずっと言わないで隠してたことを全て話した。




仕事を始めた頃は、栄養士さんと仲が良くて、いろいろな話ができるから楽しいって言ってたから、現状を知って、すっごくびっくりしてた…。



私は栄養士さんに嫌われてると思ってるって言ったら、そんなことはないって言われた。




だけど…



後々、栄養士さんにとっても嫌われてることが嫌でもわかる時が来てしまった…









胃痛が原因で休んで1ヶ月ほど経った時、土曜日にひとりで給食を作りながら、栄養士さんとのことを悶々と考えてた。それだけで、胃が痛くなり苦しくなった…。



もうこの関係も限界だよ…




その日に出勤していた主任の先生に、意を決して栄養士さんとのことを正直に話すことにした。


お昼ごはんを食べ終わり、園児たちの食器を洗い終わって職員室の様子をそっと見に行った。


中には主任の先生しかいなかった。


今がチャンスだと思い、恐る恐る職員室に入った…。



『…失礼します。吉田先生…。今、お時間大丈夫ですか…？』


『うん。どうしたの？顔色悪いけど…』