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ありがとう

第1章 ありがとう

「ただいまクロ」

「今日ね、面白い男の子と会ったんだ」

 クロに餌をあげながら、その日あった出来事を話す。クロはニャーと言うのみだが、楽しい気持ちになる。




 次の日からも優真は私を気にかけ話しかけてくれた。何日かすると優真はクラスの中心人物になっていた。それでも変わらず接してくれる。そんな優真に心を開いていった。

「ねぇ、優真。私の一番大好きな家族を紹介したいから、放課後、ついて来てくれる」

 仲良くなり、敬語ではなく、タメ口で話すようになっていた。

「おう! もちろん!」

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