テキストサイズ

1P短編集

第9章 恋の始まり

 夕焼け空に染まる空。何処からか歌が聞こえてきた。

 透き通る綺麗な声。俺は耳をすませて歌が聞こえる方向を探す。

 声を頼りに歩いて行く。

「あっ……」

 声がパッととまると目の前には湖。岩の上に座る、目は青色で竜耳。水色の髪。下は水色の魚のような足。そうまるで人魚姫のよう。

 まだ幼さが残っている。少女は、あどけなく笑う。

「続けて歌って」

「あなた誰?」

「シン・アトリア。シンだよ」

「私は、エリー・シェリア。エリーでいいよ」

 エリーは、そう言うと笑い歌う。

 俺はエリーの容姿、歌の魅力に惹かれた。

 ここから始まる恋物語──。

End

ストーリーメニュー

TOPTOPへ