その瞳は誰を見てるの?
第4章 その瞳は誰を見てるの? 4
~S side~
ただただ疲れた。
一仕事終えて楽屋に戻ると、ソファーに沈み込んだ。
こんなに記憶に残らない仕事をしたのは初めてだった。
潤はさすがだったな。
物ともしていなかった気がする。
メンバーにはバレバレなんだろうな、今日の俺……
「お疲れ~っ!お先ね~っ!」
早くね?智くん。。
結局、朝の一件以来、何もなかったな。
これから潤は別の仕事。
珍しくこのまま帰宅だな。
移動車に乗り込む。
んっ!?
智…くんっ!?!?
「じゃ、しょおくんちまでよろしくぅ~!」
と言って寝てしまう。
昨日から、この人が全く読めない。
いつもなら考えていること、今必要なことなんか、全てわかるのに。
ダメだ…翻弄されている。
自宅に着いた。
智くんはまだ眠っている、。
気持ち良さそうだし、眠っててもらった方が…今日は……
静かに車を降りようとした時、
「着いたぁ?おつかれさま~ありがと~また明日~~~」
マネージャーに元気よく言い、車を降りてくる智くん。。
さすがにビビって何も言えない。
「・・・・・」
「しょおくん、お邪魔するね。」
「智くん・・・?」
「昨日は家に上げたろ?今日はしょおくんち~ね?」
「・・・・・あ、はい、、」
すっかり説き伏せられてしまう俺。
智くんが、
俺の部屋に。