その瞳は誰を見てるの?
第6章 その瞳は誰を見てるの? 6
潤からの強気のキス。
無理矢理そうしているように感じられる。
一度唇が離れる。
小さなリッブ音。
スイッチが入る。
今度は俺からの深いキス。
舌で潤の唇をなぞり、中への誘いを受けて思いきり絡み合わせた。
もちろんソレに潤は応えてくれる。
キスだけでタマラナイ……
今日の潤は熱く激しく、ナニかをすごく求めているようだ。
口づけはそのままに、お互いに乱雑に服を脱ぎながら縺れるようにベッドルームへ。
ベッドに倒れこむと、潤の動きが止まる。
「どうした…?」
「翔さん……ココに……誰か来…た……?
ナニか……あった……?」
「何もない……誰も…来ないよ……」
「気のせい…だよね……?
翔さんじゃない香りがするみたい……」
「んなわけないだろ?ココには……
お前しか入れない……」
「…なら翔さんっ……僕だけを見てっ!」
「…見てる……お前だけ……」
「ねぇ……僕を…僕が……壊れるほど愛してっ……」
「お前の好きなようにシテやる……でも……
壊れんなよ……愛してる……」
「僕は…あなたよりも…もっとぉ……愛してる………んあぁっ……」
乱れた服を剥がし、潤のカラダに愛撫し続ける。
また嘘をついた。
俺はこうして堕ちるとこまで堕ちていくんだ。