その瞳は誰を見てるの?
第7章 その瞳は誰を見てるの? 7
雅紀と入れ替わりに3人が戻ってきた。
慌ててソファーから立ち上がり、帰り支度を始める。
今日はにのの席の隣にバックを置いている。
向かって行こうとすると、潤に腕を掴まれた。
「翔さん?どうしちゃったの…?なんで、なんにも話さないの…?僕…アナタにナニかしたのかな……」
無言で俯く俺。
「ねぇ……なんか言ってよっ!!
言わなきゃ……わかんないよ……っ」
智くんとにのがいるのにも憚らず、大声を出し涙目になっている潤。
その瞳の奥には、物凄い力を宿している。
「潤……?俺はね……お前のコト愛してるよ……でも……俺は……俺……はっ……」
「しょおくんっ!!松潤のこと、愛してるんでしょっ??だったらなんにも問題ないでしょ?
恋人じゃんか……ふたりは……だろ?松潤…?なっ!」
「大野さん……あなたって人は……ほんとに……」
「はいはいっ!そこまで~~~!!
ねぇ、翔さんと潤くんは愛し合ってる訳だぁ~熱いじゃんかっ!
いいよいいよっ、仲直りできたし、なぁんにも問題なしってことで、皆さん、家に帰りましょ!ねっ?」
「おつかれっしたぁ~~~っ!」
潤は大野さんとにのに両脇を抱え込まれ、半ば無理矢理連れ出された。
ウィンクをしたにの。
なんの合図だよ……