その瞳は誰を見てるの?
第8章 その瞳は誰を見てるの? 8
綺麗でかっこかわいい寝顔を、じーっと見つめちゃう。
吸い込まれそうだよ……
しょおくん……
ソファーに手をついて、顔を近付ける。
眠ってるしょおくんに、思わずキスしてしまった。
その時だ。
ぎゅっと手首を握られた。
わっ!?お…起こしちゃった?
「ん……智く…ん……ずっとそばにいてくれたんだ……ありがとう……」
「いや…どういたしまして……あ…しょおくん、すごい汗かいちゃってるよ。」
「ふっ!寝汗って量じゃないよねぇ。
楽になったからシャワー浴びて来るよ。後で智くんも使って…ごめん、お先…」
このまま一緒にいられるんだよな。
いや、しょおくんは一緒にいてくれるだけで…って言うから……別にソレ以上のコトは何も考えてない!
………って言ったら嘘になる………
落ち着くんだ…おいらは、しょおくんを守るためにここにいるんだ。
ん…そうだ…そうなんだ。
あ…出てきた。
バスタオル腰に巻いただけの格好で……
いや、いつも風呂上がりはそうなんだけど、今日はなんだかやけに艶っぽくて……
すごく……きれいだ……
「はぁ~さっぱりした~お先でした~智くんも入ってね?」
「は…はい。ではちょっと……」
「あはっ!何改まってるの?」
「そぉかな…?んじゃ…ちょっといってきます…」
「いってらっしゃい。」
バスルームへ向かう。
焦っている自分を落ち着かせなきゃ。
おいら…逆上せちゃいそう……