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その瞳は誰を見てるの?

第8章 その瞳は誰を見てるの? 8




頭から勢いよくシャワーを浴びる。

んーーー気持ちいいーーーっ!


はぁ……さっきは焦ったな……

しょおくん、すっげー色っぽく見えた……

やばい……よぉな予感が……


いや、だから今日はしょおくんの傍にいてあげるということが大事なんだよ……

おいら、こんな気持ち初めてだ……

体の奥の奥の方で何かが疼いているみたい……

平常心……平常心……


「智くん?」

「ぅわぁっ……!?」

バスルームの外から、突然しょおくんの声が。


「え?大丈夫?なんかあった??」

「う…うん!大丈夫っ!」

「着替え置いておくから使って。」

「ん……ありがと……」


あぁ…びっくりした。

あがろっと……


柔らかいバスタオルで体を拭きながら、用意してくれた着替えに目をやる。


しょおくんのスウェット。

しょおくんの香り。

なんか照れるな……気持ちいい……

そして、ちょっとでっかい。



リビングに戻るとしょおくんは冷えたビールを用意してくれた。


「ちょっと飲みたいなぁって。」

「しょおくん、待っててくれたの?」

「うん、一緒に飲みたかったから。」


お疲れっ!


「っくぅーーーーーうまっ!」

「んっ!うまいっ!」

「…智くん…今日はありがとう……ほんとに助かった……1人で部屋にもどる気力がなかった……」

「そっか…おいら、しょおくんの役に立ったんだね?」

「立つどころか、俺を救ってくれたよ……」

「よかった!おいらに任せろっ!」

「ふふ…頼もしいね……」


変な沈黙。


「そろそろ寝よっか?」

「あ…うん……」


リビングの明かりを消してベッドルームへ。




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