その瞳は誰を見てるの?
第8章 その瞳は誰を見てるの? 8
柔らかい間接照明の部屋。
この間よりも雰囲気に飲まれそうだ。
先にしょおくんがベッドに入る。
後からもぞもぞと入っていくおいら。
沈黙………
「しょお…くん…?」
「ん…なに…?」
「今日は…疲れたでしょ?心も体も大丈夫?」
「大丈夫。智くんもいてくれるし、今すごく落ち着いてるよ。
ほんとに、ありがとう……」
おいらの方へ向き直って、話してくれる。
おいらもしょおくんの方を向いた。
~S side~
「しょおくん……おいら……しょおくんのコト……大好き……」
「智くん…?どうしたの…?
俺も…好きだよ……」
いきなり智くんに抱きしめられた。
少し驚いたけど、それにすぐ応えた。
「しょおくん…一緒にいてほしいって……それだけでいいからって……ねぇ…?それだけじゃなくなっても……イイっ……?」
「智…くん……それって……………」
「しょおくん……抱いて………」
「さと…し………俺もだよ……我慢してた……
あなたを……抱きた…い………っ」
今夜の智くんはすごく積極的だ。
いきなり起き上がり、俺の上に跨がったと思ったら、ゆっくりを顔を近付けて、軽くキスをひとつ。
瞳が合った。
燃えるような熱い瞳。
智くんが俺を欲しいと……
俺もだよ……もう一度あなたをくれる……?
誘ったのは智くん…あなただからね……
たっぷりお礼をしなくちゃ…ね?