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～S side～



お互いスウェットを脱ぐ。

全てを脱ぎ散らかした。



智が俺の唇を貪る。

凄いね……あなたの舌が唇を割って入ってきた。

俺のソレをすぐに見つけると、絡めとられあなたの意のまま。


堪らなくなった俺は、あなたの背中に手を回し強く抱きしめる。

口づけながら背中の手を滑らせ、あなたの声を待つ。


「はぁっ……」

唇が離れた瞬間、聞きたかった声が。


「しょお……んっ……」

「……イイ声……俺の大好きな…声だ……」


そう言って起き上がり、上半身起こした智を抱き寄せ、上下入れ替わった。

そして額、頬、唇に口づける。


「智く…ん……今日のお礼……」

「え……いいのに……」

「いらないの……？」

「っ……欲し…い……」

「ん…心こめて贈るから……受け取って
……」


もう一度口づける。

そのまま唇は首筋へ、胸へと下りていく。

その間、俺の好きな声は遠慮がちに小さく響いていた。


「智くん……んっ…我慢してるでしょ……？」

胸への愛撫をやめない。


「だって……あんっ……デカイ声…出ちゃいそう…はぁん…っ…なんだもん……っ」

「デカイ声…出してよ……俺にしか聞こえない……んっ……安心して……」


きれいな腹筋の割れ目に、舌を這わせていく。

「はあぁんっっ……しょお……っ」


ほら、俺の大好きな声になった。


その声、ヤバい……


俺自身は正直に反応している。