その瞳は誰を見てるの?
第2章 その瞳は誰を見てるの? 2
キッチンから戻った智くんは、酒の濃さが違うふたつのグラスをテーブルに置き、ソファーに座った。
「しょおくん?おいらね、しょおくんのことが好きだよ。」
「ん?ふふっ…俺も智くんのこと好きだよ。どうしたの?話ってなに?」
「しょおくんを…愛してるってことだよ…わかってる?」
「あ、そ……んっ!?愛してるっ!?!?」
えぇ!?
智くんが…俺のコト…アイシテルって……
「智くんが俺のコトを、愛してるっていうの?」
「そうだよ。知ってたでしょ?でも、しょおくんは松潤を選んだ……いいんだ、しょおくんの気持ちも松潤の気持ちもわかってるから……ただ……」
「ただ…なに…?智くん…?」
思わずゴクリと喉を鳴らし、訊き返す。
「ん…ただ一度…一度だけでいいんだ……しょおくんのモノにしてもらえないかな…?」
え……今、なんて……
「…それって……」
「そう…おいらを……抱いてほしいんだ……」