その瞳は誰を見てるの?
第15章 その瞳は誰を見てるの? 15
嫉妬で狂いそうな気持ちをどうにかしたくて、モヤモヤイライラしていた。
で、わかったの。
僕もココでアナタに抱いてもらおうって思った。
だからモノも用意したんだよ。
同じ条件でしたかったから。
アナタにメールする前に、ちゃんと体の準備もしておく。
楽屋に戻ってから、衣裳も下着も脱ぎ、秘かに持っていた小さなジェルのチューブを開け、指にのせてみた。
自慰の経験は人並みにあってもそれは前の方だけで、後ろは全く経験がなかった。
翔さんがいつも優しくシテくれるからね。
でも、興味はあったから少し恥ずかしいけどやってみることに。
足を広げて自分の後ろにソレを塗り付け、深呼吸してから指を入れてみたんだ。
キツくて無理かも…と思ったけど、指先を挿れて動かしてみると、だんだん気持ちよくなっていった。
前の方もしっかり反応してる。
中の方は少しずつ柔らかく潤い、物凄くアナタが欲しくなってきちゃったから、ここで我慢。
それからアナタに"楽屋に来て"ってメールしたんだ。
悶々とした体と、コンドームをポケットに用意して。
そしてセックスのあとに、大事な話をするつもり。