その瞳は誰を見てるの?
第17章 その瞳は誰を見てるの? O & J
「おいらたちはしょおくんを愛してる。これは紛れもない事実。」
「そうだよ。愛してる。本当なら…誰にも渡したくない。
でも、翔さんはそれで苦しんでる。」
松潤。
おいらが言おうとしてること、わかってるのかも。
「そう。しょおくんは松潤のことも、おいらのことも、大切に思って愛してくれてる。そして…そのことで辛い思いをしてる。
おいらたちでなんとかしてあげられないかな?」
「翔さんのこと……あきらめ……」
「違うっ!そうじゃない!だいたい、あきらめられるの?松潤は。おいらは絶対……」
「無理に決まってるじゃない……あの人、いなくなったら僕……もぉ……っ」
涙が溢れそうだ。
あきらめるなんてコトできない…したくない。
じゃ、どうする?大野さん?
「松潤…?」
「大野さん…?」
「一緒に…」
「告る……?」
マジか…おんなじこと考えてたのか!?
それでどちらかを選ぶってことを、翔さんはしないはず。
しないよ、絶対。しょおくんは今、松潤とおいらが大好きで悩んでるんだよ。
視野を広げてあげよっか?
決まりだな。
どこまてお人好しなんだか、おいらたち。
でも翔さんのこと愛してることには変わりない。