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童話短編集

第3章 にっこり☆ドール

 あきこちゃんが話し終わるとゆうこ先生が言います。

「そう。でも、あきこちゃんが謝らないとかおりちゃんと仲直りできないわよ」

「だって……だって、わたしは悪くないもん。うわーん」

 わんわん泣くあきこちゃん。ゆうこ先生は困ってしまいます。

「あきこちゃんも一緒に遊ぼうよ!」

 女の子たちが泣いているあきこちゃんに気づいて声をかけます。

「でも、わたし……わたし」

 知らんぷりのかおりちゃんを気にするあきこちゃん。本当は自分が悪いことに気づいているあきこちゃん。あきこちゃんの涙は海みたいになりそうです。

「本当は、本当は……」

 ゆうこ先生はあきこちゃんを信じて見守っています。

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