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欲望ベイベー

第14章 待ってるってしんどいの。




M「いらっしゃーい。」



出迎えてくれた潤くんは、シンプルな紺色のエプロンを付けていた。
爽やかな笑顔に似合うなぁ。



N「いらっしゃい、なんて潤くんの家みたいだね?」



M「・・・うるせ。」


差し入れの酒を受け取りながら、
む、と口を尖らせて呟く潤くんは
ポッと赤くはなったけどキレない。
ふふ、プライベートモードなんだな。



S「“みたい”じゃねーよ、ココは潤の家でもあるんだから!」



現れた翔さんが後ろから潤くんを抱きしめる。



M「俺の家じゃないよ。
翔くんの家でしょうが。」



さらに赤くなった潤くんが不機嫌そうにドタドタと足音を立ててリビングに逃げてしまった。



N「かーわいー♡」



S「だろ?!」



N「そろそろ一緒に暮らして良いんじゃないの?」



週末婚を続ける2人。
確か翔さんは随分前から同棲したがっている。
潤くんにYESと言ってもらうために壊滅的に苦手な家事を頑張ってるらしいんだけど・・・



家事なんか潤くんは求めてないと思う。
大好きな翔さんの為なら喜んで世話を焼くだろうに。



S「それ潤に言ってくれよ〜。
なんかキッカケが無いってかさ、そろそろ良いんじゃね?
って話になっても結局そうだねー、で終わるんだよ!
しつこく言って嫌われたくないし!」



出たよヘタレ。
まぁ俺だって同棲したいって言い出せてないけど。
でも相葉さんから言って欲しいんだもん。



N「まぁ、気が向いたら何か聞いといてあげる。」



S「今すぐ気が向いてくれ!」



ニノの言葉なら聞くって!と言われては悪い気はしない。
しょうがないなぁ。
確かに、潤くんは俺の話はわりと素直に聞いてくれるし?




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