欲望ベイベー
第14章 待ってるってしんどいの。
相葉さんが合流して、みんなで潤くんお手製の豪華なメニューを囲む。
目を輝かせて口いっぱいに頬張る翔さんと、そんな翔さんを嬉しそうに微笑んで見てる潤くん。
A「ね、ラブラブだね、2人。」
そっと話しかけてきた相葉さんは、機嫌が良さそうにビールを飲んでいる。
N「翔さん、メロメロだよね。」
俺もビールを飲みながら、相葉さんに甘えるタイミングをはかる。
なんか、ラブラブな2人を前にしてたら甘えづらくって・・・
結局おかえりのチューも出来てない。
だってさ・・・
相葉さんたら大量にお酒の入った袋を両手に下げてきて。
差し入れー!なんて言ってドタバタと入ってくるんだもん。
チューしたかったのって俺だけ?
甘えたいのも俺だけ?
A「ん?どうしたの?」
ジトッとした視線に気付いた相葉さんが、不思議そうに俺を見る。
N「・・・別に。」
A「え、なんか機嫌悪い?!なんで?!」
自分で考えろよ。
俺の事好きなら分かるだろ。
・・・なんて、俺って性格悪いかな。
察してほしいとか、構ってほしいとか、そんな事ばっか思ってる。
A「にのちゃーんっ。」
ビールのグラスを手にしたまま、俺を覗き込む相葉さん。
N「・・・・・。」
昔なら、俺が不機嫌だったらもっと焦ってたよね。
俺の様子を伺いながらも、どこか余裕のある相葉さんに少し腹が立つ。