欲望ベイベー
第15章 好きすぎて。
S side
A「これからも、もっともっとにのを好きになるよ。
にのもだろ??
これ以上好きになんかならない、なんて言わないで・・・
俺に期待もいっぱいして良いよ?」
N「・・・ヤダ。」
A「なんで・・・?」
俯くニノの頬を支えて、無理やり自分の方へ顔を向けさせる雅紀。
見つめ合う2人の温度が徐々に上がっていく。
これ俺まずくね?
ココに居たらまずくね?
A「好きにならないなんて無理だよ。
俺が愛した分だけ、にのも俺を愛しちゃうハズだよ?」
甘い・・・!!
雅紀ってこんなキザな事言うのか!!
N「まーくん・・・」
・・・出たよ。
まーくん呼び 出ちゃったよ!
A「にの・・・」
雅紀の手がニノの腰にまわってキツく抱き寄せる。
A「服、着なくて良かったのに。」
N「ふふ・・・脱がせて?」
雅紀の首に腕を絡めたニノが、色っぽく囁く。
涙に濡れた瞳のまま微笑むニノは最高にエロかった。
確実にこのままベッドインだよな。
礼儀に欠けるが今の2人に声を掛けるのは野暮ってもんだし、黙って退散してしまおう。
そろりとドアまで移動して、ドアに手をかけたその時。
N「あ、翔さん、電気消して。」
S「ああ、オッケー・・・って何で俺が!!」
A「帰るの?一緒にエッチする?」
N「ヤダぁ♡」
S「しねーよ!!俺は早く潤に会いたいんだ!!」
マジで疲れた。
早く俺の天使に癒されたいっ!!
N「潤くんによろしくー♡」
S「もう良いからさっさとセックスしろ!」
A「あははっ、じゃあお言葉に甘えて・・・」
N「あんっ♡」
S「お疲れっした!!」
慌ててパチっと電気を消して、ドアを閉める。
あのバカップルめ・・・
今度酒奢らせてやるからな。