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欲望ベイベー

第16章 プレプロポーズ。




キレられるかなと思ったけど。
ここで弱音を吐くくらいなら、キレられた方がマシだと思った。



A「なんだよ、その言い方・・・」



N「ごめんね、可愛くない奴で。
いくら可愛い子ぶってもさ、俺ってやっぱ根が捻くれてるから。
実際は可愛い恋人なんて程遠い奴だよね。」



A「卑下するなんてらしくないだろ。
怒った理由を教えてよ・・・俺、なんかした?」



N「だからー、何でもないって。
ちょっと機嫌悪かっただけだし。
一発ヤッたらスッキリすると思ってただけだよ。」



クスクスと笑っていつも通りを演じたいのに。
こんな演技じゃ、芝居の仕事来なくなるな・・・



A「・・・愛してる、にの。」



N「・・・・・。」



A「俺が本気になったら嫌なのか?
付き合った頃より、にのを愛してるんだよ。」



目をそらしておくべきだった。
今、見つめ合いたくなかった。



A「ここまで俺を本気にさせて、今更逃げるつもりかよ。」



N「だって・・・」



A「だってなんだよ?!」



N「だって!どうしたって俺の方が愛してるんだよ。
逃げ道作ってないと、相葉さんが手に入らなかった時、俺死んじゃうもん・・・」



そうだよ、ただ想いを積み重ねていくだけじゃ、いつか崩れ落ちるだけじゃん。



N「相葉さんは俺を分かってない。
俺ってすごく強欲なんだよ?」



A「分かってるよ。」



N「分かってない!!」





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