欲望ベイベー
第16章 プレプロポーズ。
体を起こして俺に向かい合って座ると、ポンポンと自分の膝を叩く。
A「おいで?」
N「・・・・・」
膝に乗れってか。
犬じゃないぞ俺は。
A「にーのーちゃん♡おいでってば♡」
N「・・・しょうがないな。」
ゴロンっと相葉さんの胡座をかいた膝に向かって寝転んだ。
A「おわっ、何、膝枕?!」
N「俺疲れてるの。」
A「くふふっ、まぁ良いけど。」
よしよしと髪を撫でられて、意外に気持ちいい。
膝枕って良いもんだな。
A「にの、」
N「ん、」
A「さっきの、ホント??」
N「・・・・・。」
A「にの、」
N「うるさいな!ホントだよ!!」
確認なんかするなよ!!
自分でも真っ赤になってるのが分かる。
やっぱり膝に乗って抱き付いときゃ良かった。
そしたら顔を隠せたのに・・・
A「じゃあ、結婚しよっか。」
N「・・・・・。」
軽いな!!
ガバッと起き上がって、相葉さんを見る。
A「にの、結婚しよ♡」
N「はぁ?!」
A「え?!何その反応!!」
N「そりゃコッチのセリフだろ!
何だその軽いプロポーズは!!」
A「プロポーズに軽い重いってあるの?」
N「あるだろ!!もうちょっと情緒ってもんを考えろよ!!」
A「スーツで膝まづいてとか?」
N「別にどっかの撫で肩の真似しろって言ってんじゃないよ。」
A「どっかの撫で肩って。笑」