欲望ベイベー
第17章 大野さん。
O side
A「それは・・・確かに。
俺、指輪あげるって約束も、にのちゃんがそこまで期待してるって気付けなかったしね・・・」
O「まぁ、本来ニノはそういうタイプじゃないからな。
相葉ちゃんに対しては乙女度が急激にアップするけど。」
A「それはすっごく可愛いから嬉しいけど・・・
でもどんなプロポーズしたら良いのかわかんないよ〜!!」
確かになぁ・・・
別に高級レストランでロマンティックなプロポーズをしてほしいと思っては無さそうだし。
でもわざわざ保留にしたんだから、それなりの演出は期待してるのか?
・・・分からねぇ。
せっかく相談してくれたのに、これじゃ役に立てそうに無い。
どうしようかと松潤に目を向けて驚いた。
O「・・・松潤?」
M「・・・・・。」
A「なに?どうしたの?!」
少し俯いて、明らかにテンションダウンの松潤。
さっきまで笑顔混じりに相葉ちゃんの話を聞いていたのに、どうしたんだ。
O「・・・松潤の相談って??」
M「相談・・・っていうか・・・」
A「なになに??」
M「俺は、カズが羨ましいって思ってた。」
気まずそうにチラっと相葉ちゃんに目を向けると、小さな声で言った。
A「にのちゃんを?」
O「へぇ、なんでだ?」
A「ちょっとおーちゃん!不思議そうに聞かないでよ!」
O「ごめん。笑」
A「で?何でなの?」
M「うん・・・・・」
A「・・・・・」
O「・・・・・」
M「・・・・・」
A「え、何この沈黙!」
よほど言いにくい事なんだろうか。
少し顔が赤くなった松潤が、それを誤魔化すかのようにまたコーヒーに口をつける。