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欲望ベイベー

第17章 大野さん。




O side




M「・・・・・愛情表現って色々あるじゃん。」



腹を括ったのか、すごい目力で俺らを見た松潤。
こわいなオイ。



M「カズって、相葉ちゃんからよく言われてるよね。」



A「んん?」



O「何を??」



M「・・・だから、」



真っ赤になった松潤が、一段と小さな声になった。



M「愛してるって。」



A「へ?」



O「・・・ああ。」



キョトンとしている相葉ちゃんの反応に余計に恥ずかしくなったのか、残っていたコーヒーを一気に飲み干して乱暴にカップを置く。



M「俺言われた事無いんだよ。」



A「え、翔ちゃんに?」



M「ああ。」



A「ホントに?」



M「ねぇよ。」



O「なるほど・・・。笑」



こっちもたいがいお姫様だ。
行動力抜群の翔くんだけど、甘い言葉は相葉ちゃんのが一枚上手ってわけか。



O「愛してるって言ってほしいんだな。」



M「っ!!」



さらに赤くなって固まってしまった松潤。
ゴメン、ストレートに言い過ぎた。



A「翔ちゃん、めっちゃ言いそうなのにね〜。」



M「・・・決めてんの。」



A「ん?」



O「なにを?」



M「愛してるって言ってくれたら、
一緒に暮らすって。」



A「・・・ええ?!」



M「ずっと、同棲の話は出てるんだよ。」



A「聞いてるよ!翔ちゃんはずっと一緒に暮らしたいって・・・
付き合った当初から言ってるよね?」



俺も翔くんから聞いている。
同棲の話をする度にうまくかわされてしまうのだと・・・



M「言葉を欲しがるなんて、女々しいかもしれないけど・・・
でも、カズみたいに言われてみたいんだもん。」



“もん”って・・・
可愛いな松潤。



O「相葉ちゃんはどんな時に言ってんだ?」



A「え?!どんな時って・・・」



戸惑いながら考えだした相葉ちゃん。
松潤がすごい目力でジッと見てるもんだから、焦って記憶を辿り寄せているようだ。



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