欲望ベイベー
第18章 それぞれの想い。
A side
そりゃもう最高で、興奮MAXの俺は散々にのを鳴かせて大満足なエッチだった訳だけど・・・
まぁ、変態のレッテルは貼られるよね。
そんなコスプレ好きの俺がウエディングドレス姿を見たいなんて言ってみろ。
にのちゃん絶対怒る・・・
A「・・・やっぱ絶対言えない。」
でも、結婚式を挙げられたら幸せだろうなぁ。
プロポーズ、どうしよう。
A「ふぁ・・・」
ヤバイ、俺も眠たくなってきた。
明日も早いんだよな・・・
アラームを確認しようとスマホを手にして、メールが届いている事に気付いた。
A「松潤・・・」
翔ちゃんから、愛してるという言葉が欲しいと言った松潤。
正直意外だった。
翔ちゃんが愛してるって言わない事よりも、松潤が言葉を欲しがる事が。
しかも、こうやって人に任せるなんて松潤らしくない。
何だか投げやりになってない?
だって、ホントに俺らが言っちゃって良いの?
人に促されて言われた言葉なんて、嬉しいかな・・・
それとなく翔ちゃんに伝えられたら良いんだけど、そういうのは俺のニガテ科目だ。
かといっておーちゃんも・・・
俺よりはマシかもしれないけど、似たようなもんだよね。
A「うーん・・・」
とりあえず、1度翔ちゃんと話してみようか・・・
あ、その前におーちゃんがどうするつもりなのか聞いてみなきゃ・・・
あと、俺のプロポーズは・・・
A「・・・・・」
仕事終わりのエッチ終わりに考え事なんて無謀だよね。
いつの間にか眠ってしまった俺は、ふわふわと夢を見た。
にのちゃんが泣いていて、俺が超焦ってる。
・・・ああ、なんだ。
泣いてるってそういう事か。
にのちゃんは、泣きながら幸せそうに笑ってる。
指にはキラキラ輝く指輪。
ここは・・・
小さな教会みたいだ。
神父さんの言葉に、頷くにのちゃん。
花のように可憐な笑顔で何か答える。
ああ、可愛い・・・
俺に視線を戻したにのちゃんが、
恥ずかしそうに口元を隠して笑った。