欲望ベイベー
第19章 末ズの憂鬱。
M side
M「・・・大丈夫だよ。
面倒になんか思ってない。
まぁ・・・悩んではいるだろうけど。」
N「悩んでる?」
M「お前がどんなプロポーズしたら喜ぶのかなって。」
N「普通で良いのにぃ・・・」
M「ハードル上げたのはお前だろ。」
N「もう、俺のバカバカバカ〜!!」
M「ぷっ。」
N「なに笑ってんの?!
余裕ぶってムカつく〜!!」
可愛く睨んでくるカズに、自分の悩みもバカらしく思えてきた。
M「余裕なんかあるわけないじゃん。
俺は本気でカズが羨ましいんだ。」
N「はぁ?どこが?」
M「愛してるって、俺は言われた事ないから。」
N「・・・え?」
M「いつも相葉ちゃんに言われてるカズが羨ましかった。
俺も翔くんに言われたいって・・・
愛してるって言ってくれるまで、同棲はしてやんないんだって・・・
そう決めてた。」
N「なにそれ!」
カズを抱えたままソファにドサリと座った。
うわっと小さな声をあげたカズが、慌てて体勢を整えて心配そうに俺の顔を覗く。
M「・・・今日で10日だ。」
相談した日から。
翔くんはいまだに愛してると言ってくれない。
もちろん、リーダーと相葉ちゃんに確認してみたよ?
そしたら、俺が翔くんに言ってやってくれってメールをした翌日には、ちゃんと伝えたと返事が返ってきた。
なんでも、翔くんは俺が同棲話をはぐらかすのを若干悩んでたらしい。
だから早く教えてやったんだとリーダーが言っていた。
リーダーの話が本当なら、翔くんは悩んでいた答えを知ったんだ。
翔くんの性格的に、欲しい物は少しでも早く手に入れたいと思うハズ。
M「・・・すぐに、言ってくると思ってたんだけどなぁ。」